人がこの世に生をうけて 初めてアートに触れたといえる瞬間 記憶にものぼらないその出来事が 人の一生を貫く本物の感性を育むのかもしれません 単なる縁起もの 飾りものを超えて 雛人形は 子供の瞳に映る一番最初のアートであると 桂雛三代目「喜凰」小佐畑孝雄は考えています 百年前の日本人が出会っていた美意識を 今も そして百年後にも 生まれて初めて触れるアートは 素材も技法もその表現も すべて本物でなければならないのです